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火災保険で屋根修理の全額対応は可能か?徹底解説

住宅を造るテクノロジーは非常に発達していて、現在では火災・地震・台風などの様々な災害に耐え抜きます。
しかし、その性能を超える程の災害は現実的にあるもので、その場合は家は壊れてしまいます。
その場合、火災保険は有用なのですが、保険はどれだけ使えるのかご存知でしょうか?
ここでは、特に屋根修理にスポットを当てて、保険の対応について全額が補償されるかを紹介します。

屋根の置かれる環境

火災保険 屋根修理 全額
保険の話の前に、屋根の置かれる悪条件について挙げてみたいと思います。

温度変化

まず挙げられるのが温度変化です。
屋外の環境の変化は非常に大きく、それに伴って屋根も大きなダメージを受けます。
例えば、夏場の屋根の表面温度は40℃を超えるとも言われます。その一方で冬場は氷点下まで下がることもあるので、その変化は40℃以上のレベルです。
温度の変化によって膨張と収縮が発生します。膨張と収縮を繰り返すと表面からダメージを受け始め、劣化が進んでしまうのです。

日射

日射は温度の影響もあるのですが、それと同時に光そのものが悪さをする場合があります。特に紫外線は良くありません
屋根材には塗装をしている物がありますが、屋根の塗装は日光によって劣化してしまいます。そのため、建ててから長い期間を経てしまうと、屋根材全体の老朽化が進んでしまうのです。

雨も悪条件の1つです。特に屋根に使っている金属部分を腐食させてしまいます。
屋根はネジやクギなど、意外に金属部品が使われていて、雨はこれらにダメージを与えてしまうのです。
当然、弱くなった部品は破損しやすくなります。

特に沿岸地域では塩の害を受けやすく、住宅の屋根も痛めてしまいます。
塩の害は特に金属屋根に大きく出ます。腐食しやすくなるのです。
屋根に付着した塩は、ケースにもよりますが、流れ落ちることも無く、長期間付着したままになってしまいます。そうすると金属部分の腐食を進めてしまいます。
尚、ステンレスの部品を使えば問題は解決すると思われているかも知れません。
確かにステンレスは腐食に強い金属です。しかし、表面は塩には弱く、場合によっては穴が開いてしまうことさえあります。

雪・風・雹(ひょう)

化学的な条件だけが屋根に悪さをするのではありません。物理的な要因も悪条件となるのです。
この主な例が、雪・風・雹(ひょう)です。
まずは雪ですが、実は雪は意外に重量があり、屋根の上に積もると相当な重みになります。
次に風ですが、代表的なのは台風でしょう。また、春一番も侮ることは出来ません。
また、雹(ひょう)も問題です。これも大きな物になると、無視の出来ない被害をもたらすのです。

どんな場合に屋根修理が必要か?

屋根修理 火災保険
では、これらの悪条件によって、どの様なアクシデントが考えられるでしょうか。

劣化してボロボロになる

まず挙げられるのが屋根表面の劣化です。
これは屋根の受ける日射や雨水、あるいは粉塵などが主な原因と言えるでしょう。
今の住宅の屋根は化粧スレートやガルバリウム鋼板などが使われていますが、いずれの場合も日射、雨水、粉塵などによって悪影響を受けます
例えば、スレート系の屋根であれば、表面に塗装を施しています。この塗装は意外に重要です。塗装の効果が薄れてしまうと、屋根材が水を吸収してしまい、屋根表面にコケが生えたりします。
また、ガルバリウム鋼板屋根の場合には腐食が進んでしまいます。ガルバリウム鋼板は非常に腐食に強くはあるのですが、サビない訳では無いです。また、接合している部品の劣化も懸念されます。
いずれにしろ、日射や雨などの外的悪条件は屋根にダメージを与え、老朽化を進めてしまうのです。

積雪で潰れる

雪も決して侮ることは出来ません。雪も積もると侮れないほどの重量となってしまい、屋根にダメージを与えてしまいます。
屋根は基本的には雪に耐えられる強度で設計してあります。しかし、時として想定以上の大雪に見舞われることもあり、家を潰してしまうこともあり得るのです。

風災による剥がれ

風は屋根に対して、下向きに押し付ける外力と上向きに吹き上げる外力として働きます。つまり、「押しつぶす力」と「剥がす力」が作用するのです。この内で問題になるのが剥がす力と言えます。
その威力は家屋を破壊してしまう程のレベル。決して侮ってはならないのです。
ちなみに、テレビなどで風災の様子を放映する時がありますが、その映像を見てみると、屋根全体が剥がされて、そのまま家屋が破壊される場合があることが分かります。風はそれほどまでに怖いのです。

雹(ひょう)による破損

雹(ひょう)の害も規模が大きくなると、やはり屋根にダメージを与えてしまいます。雹(ひょう)も小さい物であれば直径が数ミリのレベルでしょうが、大きい物になると数センチの物が降る場合もあります。
この場合、特に危険なのが天窓です。天窓は基本的にはガラスが使われているので、これにより割れる危険性があるからです。

火災保険での全額の屋根修理は可能か

火災保険 屋根全額
さて、この様に住宅の屋根には様々な悪条件が加わり、時として破壊してしまいます。
では、これらの屋根の破損は火災保険で全額修理が可能なのでしょうか

火災保険が適用となる自然災害

火災保険と聞くと、火災にのみ補償が降りるイメージがあると思いますが、実はそうではありません。
火災保険のカバーするアクシデントは意外に多く、自然災害も含まれる物があるのです。
では、実際に火災保険の適用となる災害には、どの様な例があるのでしょうか。以下に主な物を挙げてみましょう。
・雪     :主に大雪による屋根の破損
・風     :主に台風、竜巻などの強風による屋根の破損
・雹(ひょう):雹(ひょう)による屋根の破損
尚、保険が適用される範囲は契約内容によっても異なりますが、建物だけでなく家財も補償対象になることがあります。

経年劣化について

ところで、先にも挙げましたが屋根は過酷な環境に置かれるため、築年数が経ってしまうと劣化してしまいます。
ある物はヒビが入り、またある物は腐食が進みます。
しかし、この様な経年劣化による不具合は補償の対象にはなりません。
経年劣化は災害では無く、自然から来る物だからです。ですから、屋根が劣化して雨漏りが発生したと言った場合には、火災保険の適用にはならないのです。
しかし、一般の方にとって自分の屋根が経年劣化か?災害で起きたものなのか?を把握することは難しく、保険会社の言われるがままに経年劣化だと判断されるケースもありますのでご注意ください。

屋根修理は全額が保険で対応可能なのか

では、仮に屋根が破損して修理が必要となった場合には、修理代金の全額を保険で対応出来るのかと言うと、実際にはケースバイケースとなっています。
確かに、火災保険は風災などの自然災害が対象になっています。
しかし、実際には老朽化などが計算に入れられ、全額の補償にならない場合があるようです。
まさに「状況次第」です。ただ、いずれにしても、災害を受けた場合には火災保険の適用を確認することは必要不可欠
契約内容を確認して、保険会社と早めの相談をすることが大切です。

まとめ

屋根の破損と火災保険について書きました。災害や屋根の破損、そして保険の適用までイメージが付いたことと思います。また、保険適用がケースバイケースであることも把握出来ましたでしょうか?
いずれにしても、保険の内容確認は非常に大切です。保険会社と相談も大切ですが、契約の内容を確認しておきましょう。
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